頭痛の種類
頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛があります。
一次性頭痛とは「片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛」のことで三大慢性頭痛のことです。「頭痛もちの頭痛」と呼ばれています。
二次性頭痛は命にかかわるものがあります。脳や他の疾患が原因で起こる頭痛のことで、これまでに経験したことがないひどい頭痛で脳出血・くも膜下出血・脳腫瘍・脳梗塞などが二次性頭痛の代表例です。
緊張型頭痛とは
片頭痛や群発頭痛などの頭痛の種類がありますが、日本人の頭痛の中で最も多いのが「緊張型頭痛」です。日本では約2000万人いると推計されています。
頭部や首肩の筋肉が過度に収縮することによって引き起こされます。首こり肩こりにより神経や血管が圧迫されることが原因で起こる頭痛です。
短い人は30分ほど、長い人は1週間続くこともあります。また女性のほうが男性よりも発症しやすいといわれいます。
最近はスマートフォンが普及して小学生や中学生でも珍しくなくなりました。

緊張型頭痛には、「反復性緊張型頭痛」と「慢性緊張型頭痛」があります。
「反復性緊張型頭痛」は痛みが軽く短時間で治るので、病院を受診しない方も多いです。頭痛が起きるのは1ヶ月に15日未満です。
「慢性緊張型頭痛」は、ほぼ毎日頭痛が起きるものです。頻度や強度が増してくる場合があり精神的なストレスが関係しているといわれています。
緊張型頭痛の症状
- ギューっとハチマキで 締め付けられるような痛みやヘルメットをかぶったような圧迫感があります。
- 後頭部から首筋にかけて両側に起こります。
- 首こり肩こりをともなうことが多く、こりが強くなってくると頭痛がひどくなると訴える方が多いです。
- 発作的な頭痛ではなく、長時間続くような頭痛であることが多いです。
- 頭痛の時に光や音を煩わしく感じることは少ないです。
- 体を動かしたからといって痛みが強くなることはないです。
緊張型頭痛の発症メカニズム
発症メカニズムは、はっきりとは解明されていませんが、緊張型頭痛が起こるきっかけは身体的ストレスまたは精神的ストレスです。
デスクワーク中の長時間の同じ姿勢や、背中が丸まった猫背などの悪い姿勢、運動不足だと筋肉が過緊張します。
頭や首肩の筋肉が収縮し、神経の圧迫や血液の流れが制限され緊張型頭痛が起こることが多いと考えられています。
また精神的なストレスも影響しますし、高さの合っていない枕の使用も緊張型頭痛を引き起こすことがあるので枕の見直しも大切です。
長時間同じ姿勢
パソコン作業や車の運転など同じ姿勢のまま長時間いると、首肩の同じ部分の筋肉を使い続けることになるため筋肉が緊張し血流が悪くなります。筋肉が疲労して乳酸などの疲労物質がたまり首こり肩こりが起こります。これが神経や血管を圧迫したり刺激して痛みを引き起こすと考えられています。
そのため長時間同じ姿勢でいて筋肉に疲労がたまった夕方や仕事の終わりごろに頭痛が起こりやすいです。
悪い姿勢
背中が丸まった猫背、うつむきがちな姿勢、パソコンの画面を見るときに頭が前方に出た姿勢、寝ながらスマートフォンを見るなどの悪い姿勢は、頭から首肩にかけての筋肉に負荷がかかるため筋肉に疲労が蓄積し硬くなります。
頭の重さは約5kgあり、ボーリングの球の重さと同じくらいあります。あの重いボーリングの球を首が支えていることになります。頭が前に出た悪い姿勢を続けていると、首に相当な負担がかかっています。
運動不足
運動不足で血流が悪くなりコリの原因となります。
また運動量が少ないと筋肉量も減ってしまいコリやすい体になります。
ストレス
精神的ストレスや不安が筋肉の過緊張を引き起こして頭痛を誘発します。また精神的なストレスが蓄積すると、神経系を刺激して痛みを発生させます。
また精神的ストレスが続くと脳の痛みを調整する働きが低下し頭痛が起こります。このような精神的ストレスを原因とする場合は、真面目で几帳面な性格の人が発症しやすいと言われています。
緊張型頭痛の対策
緊張型頭痛は、首や肩まわりの血行不良により筋肉が緊張した首こり肩こりが原因の1つと考えられているので、発症を防ぐためには、頭から首や肩にかけての筋肉が凝らないようにすること、筋肉の緊張をほぐすことが効果的です。
簡単なストレッチや体操や運動などを行うことは緊張型頭痛の予防に効果的です。また症状が出ているときにも有効です。左右の肩を上げ下げしたり、首を左や右に傾けたり、鎖骨の下の痛気持ちいい部分を揉んだりするのがおすすめです。またぬるめのお風呂にゆっくり入りリラックスして血行をよくしましょう。
蒸しタオルで首肩を温めるだけでも効果が期待できます。また寝不足も悪影響があるので十分な睡眠を心がけましょう。また精神的ストレスを溜め込まないことも大切です。

まとめ
日本人全体の緊張型頭痛 の有病率は約20%と言われています。数ある頭痛のなかで最も有病率が高くなっています。男女ともに発症しますが女性に多い傾向があります。
首こり肩こりと緊張型頭痛は相互に影響し合うことが多いです。
頭や首肩の筋肉が収縮して硬くなると頭痛が引き起こされます。頭痛が悪化するとストレスや刺激となり、さらに首肩の筋肉が緊張しやすくなり頭痛がひどくなるという悪循環なってしまうので疲労やコリを溜めこまないことが大事です。


